激辛ラーメンの王者、いや、ラーメン界全体の覇者というべきか。老若男女、幅広い層から絶大な支持を得ているラーメン屋「蒙古タンメン中本」。その代表である白根誠さんが監修した「蒙古タンメン中本白根誠監修 中本丼」がセブンイレブンで売られているのだが、本当、なんていうか、これ、歪みねえな!
コンビニっていろんな有名店といろんなコラボレーションフードを作っていて、どれもけっこうハイレベル。事実、実際に食べて「ウマイ」と感じるフードは多く、満足度が高い。でも、お店の味そのものかと言われれば、そこまでのものではなかったりすることもある。もちろんウマイのだが、お店とは別物としてウマイと感じることがある。
だがしかし、「蒙古タンメン中本白根誠監修 中本丼」に関しては、中本そのものの味といっても過言ではないし、実際に食べて感じたことは「お店の味をハイレベルで再現しすぎててお店に行く人が減るぞ!!」ってこと。それほど、中本。中本より中本。実にうまい。
白根誠さんダメだよ、こんなうまいもん出しちゃ。セブン-イレブンのお客さんは増えるけど、お店のお客さん減るかもしれないよ。だが、そこがイイ! ありがとう、白根誠さん。
この中本丼は実店舗の「蒙古丼」に近いものと思われるが、麻婆豆腐とあんかけ野菜がライスに馴染む、馴染む、馴染む。一口食べただけで、視界に中本の店内風景が広がるほど中本テイスト。がつんと辛味を感じさせた直後、時間を空けずして嗅覚を訪れる刺激。痛覚としても辛味は一番最後にジワジワやってくる。
ライスを媒介して味覚を訪れる麻婆豆腐と野菜だが、その辛味をライスがしっかりキャッチして、自身の甘味により辛味をさらに昇華させる。絶妙すぎるバランスとコンビネーション。
よって、この中本丼に妙なトッピングとかチョイ足しはしないほうが良いと断言する。そのままがいちばん良き。足すと辛味と甘味の金鉱が崩れて劣る。これが究極の完成形。