筆者の父親は警察官で、転勤が多く、よく地方の田舎の派出所勤務をしていたわけですが、派出所の裏側は住居になっていて、父親は24時間ずっと派出所兼住居で単身赴任生活していました。そういえば、派出所の裏で犬も飼ってました。
小学校低学年の頃、ひとりで1～2か月に1度ぐらいのペースで列車で会いに行って、派出所で父親と会って1泊し、早朝に家までクルマで送ってもらってました。森と海と畑しかない地域で、ひとり遊びは危険ながらも楽しい場所で、いつも退屈しなかったのですが、ご飯は手作りよりスーパーの総菜がメイン。そこで人生で初めて食べたスパゲティサラダ。いまだに大好物で、山盛りでもペロリと食べられます。
ファミリーマートのお母さん食堂「ハムスパゲティサラダ(大)」を発見したとき、一気に蘇る、警官の父親と過ごした派出所での生活。「この世にこんな美味しい食べ物があるの!?」と思ったほどハマったのです。甘くてクリーミィーで、子どもでもキツイと感じないほどの酸味。ときおり感じるコーンのコリッとした食感も良きもの。
父親が派出所で勤務中、ひとりでハムスパゲティサラダを食べながらアニメのビデオを見たりしていました。ときおり、派出所から怒号が聞こえるのですが、確保された何者かが問い詰められていたと思われます。それでもウマイ、スパゲティサラダ。
ファミマの「ハムスパゲティサラダ(大)」を食べながら蘇る当時の味。当時とまったく同じ味なのかどうか、記憶に曖昧さが含まれているのでわかりませんが、かつて感動したスパゲティサラダの味を思い起こさせる美味しいものでした。
とある日、派出所で飼っていた犬がいなくなりました。ロープと首輪を残して忽然と消えたのです。そしてーー、しかしその話は関係ないですね。ファミマの「ハムスパゲティサラダ(大)」、永遠に売り続けて欲しいコンビニフードのひとつです。
ファミマのお母さん食堂「ハムスパゲティサラダ」で思い出す二度と返らない古き良き想い出 https://conveni.getnews.jp/2021/08/09/family-mart-ham-spaghetti-salad/
