想い出補正を除くならば、筆者が世界一美味しいと思っている朝食は、トルコのイスタンブールの朝食専門店「パンドカイマック」で食べられる目玉焼きだ。この食堂ではカイマックと呼ばれているトルコ式サワーミルククリームを油代わりに使用した目玉焼きが食べられるのだが、それがもう、凄まじく絶品。
パンドカイマックの目玉焼きには、カイマックと生卵と肉か入っていない。あとは塩なり胡椒なり蜂蜜なりをかけて食べる。美味しさの決め手はカイマックで、油っぽくないのにコクが強く、後味もマッタリ。日本でカイマックを入手するのはほぼ不可能に近いが、カイマックの代わりとなる食材は存在する。
成城石井や通販などで購入できる「中沢クロテッド」だ。諸説あるが、イギリスのコーンウォール地方が発祥ともいわれているクロテッドクリームで、パン、スコーン、菓子などにつけて食べるのが主流。中沢クロテッドをカイマック代わりに使い、トルコ式目玉焼きを作ってみたが、これが大正解。確かにパンドカイマックの目玉焼きに近いものとなった。
もちろん、「中沢クロテッド」とカイマックは別物であるため、コクの強さや微妙なテイストの違いはある。しかし日本でトルコ式目玉焼きを食べたいならば、カイマックの代替品として十分すぎるクオリティであり、しっかりウマイ。
今回の目玉焼きに使用した食材は、生卵、ソーセージ、サラミ、塩、胡椒、そして「中沢クロテッド」だ。成城石井や通販で「中沢クロテッド」さえ買えば、あとは日本の家庭にある食材で簡単にトルコ風目玉焼きが楽しめる。焼くときに「中沢クロテッド」を使用し、焼きあがってから「中沢クロテッド」を載せて食べても美味だ。
前述したが、カイマックや中沢クロテッドには蜂蜜やがすこぶるマッチする。メイプルシロップでもOK。パンにつけて食べても美味であり、本来はパンにつけて食べるために「中沢クロテッド」を購入している人が大半だと思われる。ぜひ、この美味しさを皆さんにも体験してほしい。もしかすると、今後の人生が変わる美味しさに出会えるかもしれない。
